妖怪道中旅日記~東日本編~9日目

RAOUです。

この日記を書いている今、時刻は7月2日の夜9時を回ったところです。

今日は秋田県で車中泊の予定。


ん?

秋田県…?ということは…。


そうです。


6月21日に出発した、東日本の妖怪スポットを巡りながら遠野市を目指す「妖怪道中旅日記~東日本編~」ですが、ついにゴールの時を迎えました!


車で出発して、和歌山、三重、愛知…と、たくさんの妖怪スポットを廻ってきました。

東京の首都高速はもう二度と運転したくありません。東京以北は、栃木、福島、宮城と巡り。


車中泊もたくさんしました。

どこかで見かけたこの言葉。


『夜のサービスエリアに求めるものは孤独。いらねぇんだ、会話なんか』


この言葉通り、静かな夜、たった一人で今日の出来事を振り返る時間はとても有意義でした。



そして。


この日本には、たくさんの妖怪スポットがあるということを再確認しました。


人魚、河童、天狗に鬼…。

科学文明が発達したこの現代に、なお根強く残る数々の妖怪伝説。

それらは風化することなく、今か今かと復活の時を待っているかのような、そんな微かな鼓動を感じさせます。


旅の開始からちょうど10日目の6月30日。


ついに目的地、妖怪の聖地「岩手県・遠野市」へと到着しました!


今日はそのゴールの模様をお送りいたします。


ついにゴール!!の巻

6月30日。

車中泊をした「道の駅 遠野風の丘」をあとにした僕は、いよいよ遠野の中心へと足を踏み入れました。


長い旅のゴールの瞬間です。

JR遠野駅。


ついにたどり着きました。

ここに来るまで長かった…。。


「民話の里」。

駅前には河童が。

ゅうりを食べたりしてます。

えらい怖い顔の河童。

芥川龍之介の河童がモチーフですかね?


柳田國男『遠野物語』の序文が記された石板。


遠野物語とは、民俗学者・柳田國男が、明治43年に発表した説話集で、遠野出身の青年・佐々木喜善が語った遠野地方に伝わる伝承を柳田が筆記、まとめたものになっています。

駅前では、水木しげる大先生が遠野市のために書き下ろしたキャラクター「かたるくん」がバス乗り場をご案内。

遠野の河童は体が赤色なんですよね。

念願のカッパ渕へ!の巻


遠野駅周辺にはお土産屋さんがあり、そこでは是非手にいれておきたいものがあります。


それは「河童の捕獲免許証」。


通常版と、顔写真を入れてもらえるタイプの二種類があり、僕は迷わず顔写真入りを選択!家まで郵送してくださるそうですので、後日ご紹介しますね。


この免許証を持っていると、カッパ淵での河童捕獲が可能になるのです!


遠野に来たら絶対に立ち寄るべき場所、カッパ淵は「常堅寺 」というお寺の真横にあります。

カッパ狛犬なんてものが。

ちょっと近づいてみましょう。

なんと、狛犬の頭にはカッパよろしくお皿が!なんとも珍しい狛犬…。

お賽銭が乗っかっていましたよ。


カッパ淵はこっちか。


これがカッパ淵!!

いかにも河童が出てきそうな場所だ!

磯良神社とはまた違った趣だなぁ。


しばらくボーッとしてしまいまして。

この場所に来れたことへの感謝。


そしてようやく、「あぁ、旅のゴールに来たんだな」と実感。


流れる水は透き通っていてとても綺麗。

カッパが住みやすそうな水質だ。

でも、ちょっと底が浅いかな?


河童いろいろ。

注意書きいろいろ。


美女の方は水に引き込まれるのでご注意!!


確かに河童は女好きのイメージがあるな。

河童の子供を身籠った女性の話も残ってるくらいだし。

釣竿にきゅうりをぶら下げて河童を釣るらしい。ここにいるおっちゃんに捕獲免許証を見せると河童釣りが体験できるみたいです。


しかし…。

今日はお休みでした。残念。

平日だから仕方ないか。

きゅうりの他にもピーマンも河童の好物なのでしょうか?

河童はいたずら好きなのですが、特に飼ってる馬を川に引き込もうとする話がとても多い。このような類いの話を「河童駒引き考」と言います。

河童淵でしばらく楽しんだ後は、近く「伝承園」へ。

遠野の生活風景を見れたり、佐々木喜善記念館があります。

この伝承園の中で特に印象深かったのはこちら。

ここを訪れた方が思い思いに言葉を綴った「オシラサマ」の数々。

馬と共に天に昇った少女…。

以来、馬と少女を「オシラサマ」として祀る風習が生まれたのでした。


せっかくなので僕もオシラサマを飾りました。ここまで無事に来れた感謝の意を込めて。

いかがだったでしょうか。

遠野の空気が少しでも伝わったのならば幸いです。空気も美味しく、本当に良いところでした。またいつか必ずここに戻ってこよう。

そう思うRAOUでした。


さて。

旅のゴールの町、遠野を半日かけてまわった僕は、お土産を買い込んで「次の目的地」へと車を走らせたのでした。



そうです。

旅はまだまだ続くのです!!



『妖怪道中旅日記~東日本編~』

ここまで旅日記を書いてきましたが、本日を持ちまして一応の完結となります。


明日からは『妖怪道中旅日記~エクストラ~』として、旅のゴールの先の旅日記を書いていきます!!